何かを送る時にいろんな発送方法があるのですが、昔からある発送方法で定形外郵便と言うものがあります。
定形外郵便は郵便局の発送方法で、割合安く発送することが可能です。
今回は定形外郵便の送り方から梱包方法、宛名の書き方などを紹介します。
目次
定形郵便とは?
定形外郵便があれば定形郵便と言うものもあります。まず定形郵便についてみてみましょう。
定形郵便は大きさは厚さが1㎝、長辺が23.5㎝、12㎝厚さが1㎝までの物になります。(これを超えた大きさや重さの物が定形外郵便になります)
料金は25g以内が82円 50g以内が92円になります。料金は全国一律です。
重さが50g以内なので送れるのは、手紙程度の重さになります。
定形外郵便とは?
定形外郵便の特徴は?
定形外郵便は郵便局の発送方法です。
規格内と規格外の大きさがあり、それによって料金が変わります。
規格内は長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重さは1キロ以内
大きさはレターパックライトと同じ大きさです。(レターパックライトは重さ4キロまで)
■規格内の例。こちら34cm×24cm×3cmのレターパックライト
規格外は大きさは3辺の合計が90㎝、1辺の長さが最大60㎝まで、重さは4キロ以内
ゆうパック80サイズよりちょっと大きいくらいです。
■規格外の例。32cm×26cm×18cmの80サイズの箱
全国一律料金なので近くても遠くても料金は同じです。重さで料金が変わってきます。
追跡や補償はありません。(オプションで追跡や補償をつけることも可能ですが、料金が高くなります)
定形外郵便のオプション
下記のオプションが使えます。
速達、書留、引受時刻証明、配達証明、内容証明、特定記録、代金引換、配達日指定
ただしオプションをつけるとその分料金が高くなります。安い発送方法にオプションをつけると安く発送できるメリットが無くなってしまうので、定形外にオプションをつけて発送するのはあまりお勧めしません。
なお定形外郵便は送料着払いにはできません。
定形外郵便で送れる物
ゆうメールなどと違って送れる物に特に制限はありません。大きさと重さが規定内であれば何でも送れます。ただし香水、スプレー缶、アルコール含んだ化粧品類や発火物など危険な物は送ることはできません。
定形外郵便の料金
定形外郵便は規格内と規格外の2種類の料金体系になっています。
規格内の大きさは長辺が34㎝以内、短辺25㎝以内、厚さ3㎝以内、重さ1キロ以内です。
規格内の料金は下記の表を見てください
重量 | 料金 |
50g以内 | 120円 |
100g以内 | 140円 |
150g以内 | 210円 |
250g以内 | 250円 |
500g以内 | 390円 |
1㎏以内 | 580円 |
2kg以内 | 取り扱いなし |
4kg以内 | 取り扱いなし |
規格外の大きさは長辺が60㎝以内、すべての合計が90㎝以内、重さ4キロ以内です。
規格外の料金は下記の表を見てください。
重量 | 料金 |
50g以内 | 200円 |
100g以内 | 220円 |
150g以内 | 300円 |
250g以内 | 350円 |
500g以内 | 510円 |
1㎏以内 | 710円 |
2kg以内 | 1040円 |
4kg以内 | 1350円 |
規格内は1キロ以内になっています。大きさが規格内でも重さが1キロを超えた場合は、規格外の料金になります。
定形外郵便の送り方
宛名の書き方
定形外郵便はゆうパックのように専用の送り状などもありません。
送り先については、封筒や箱に直接書き込んでもOKですし、紙に送り先を印刷して貼り付けても大丈夫です。シールタイプを利用してもいいのですが、普通の紙に印刷して適当な大きさに切ってから透明テープで張り付けるのが経済的です。
このような感じで大丈夫です。
エクセルで作った宛名ラベルを下記からダウンロードできます。
※送り先と発送者を変えて使ってください。
切手を貼る位置
切手を貼る位置は「縦長にしたときに左上」が基本です。画像の赤い部分に切手を貼ってください。
この位置に貼らないからと言って届かないということはないのですが、この位置にあったほうが作業をしやすいそうです。
定形外郵便の梱包方法は?
定形外郵便はレターパックのように専用の箱とかはありません。そして封筒でも発送可能ですし、箱に入れても発送可能です。
壊れないように梱包すればOKです。
基本的に梱包方法は、どの発送方法でも変わりません。
雨に濡れないようにビニール袋に入れてプチプチにくるんで、封筒もしくは箱に入れましょう。
壊れないように、濡れないように相手を不快にさせないように、梱包するようにしましょう。
詳しくは下記のページを見てください。
↓
定形外郵便の出し方
出し方は2つの方法があります。
- ポスト投函
- 窓口で発送
ポスト投函
ポストに入る大きさの物はポスト投函できます。ポストに投函する場合は自分で重さを計って、料金分の切手を貼ってからポストに入れましょう。
ポスト投函のいろいろな疑問
切手の金額が足りなかったらどうなるの?・・・切手の金額が足りなかったら受け取る人が支払うことになります。自信がない時は窓口から発送しましょう。
切手の金額が多かった場合はどうなるの?・・・切手の金額が多い場合は問題なく届きます。ただし差額分は返金されません。
※ポスト投函について詳しくはこちらを参照してください。
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窓口で発送
窓口でも発送可能です。窓口では切手を貼って出してもいいですし、現金で支払うこともできます。窓口で発送したほうが料金の間違いがありません。
窓口での発送方法
郵便局の発送方法はゆうメールやゆうパックなどいろいろあります。窓口に行き「定形外郵便でお願いします」と言いましょう。
切手を貼って出すこともできますし、切手を貼らずに現金を払って発送することもできます。
切手の額面が足りない場合は差額分を支払うことになります。多めに貼ってあっても発送できますが、差額分は返金されません。
窓口での送り方について詳しくはこちらをご覧ください。
定形外郵便の窓口での出し方!ポイントさえ押さえれば何も怖くないよ
コンビニから発送できるか?
基本的にコンビニから発送することはできません。ただしコンビニに置いてあるポストに投函することはできます。ポストに入らなものはコンビニでの発送はできません。
コンビニからの発送について詳しくはこちらを参照してください。
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届く日数はどれくらい?
届く日数は郵便局のサイトで大まかに予測できます。
定形外郵便 | ゆうパック | レターパックプラス | |
北海道から東京 午前に差し出し | 翌日 | 翌々日午前 | 翌日午前 |
北海道から東京 午後に差し出し | 翌々日 | 翌々日午前 | 翌日夜間 |
東京から東京 午前に差し出し | 翌日 | 翌日午前 | 翌日午前 |
東京から東京 午後に差し出し | 翌日 | 翌日午前 | 翌日午前 |
北海道から沖縄 午前に差し出し | 翌々日 | 翌々日午前 | 翌日午後 |
北海道から沖縄 午後に差し出し | 翌々日 | 翌々日午前 | 翌々日午前 |
ゆうパックやレターパックと比べてみるとレターパックが一番早くて次がゆうパック、定形外郵便は若干遅れるようです。
それでも最大で1日遅れくらいなので、極端に遅いようなことはありません。
なおポスト投函した場合は、集荷の時間を過ぎていると次に日の発送になるので、さらに1日プラスされることになります。
発送する時の他の発送方法との比較
発送する場合はヤフオクやメルカリで売れたものを発送することが多いと思います。ここで売れたものを定形外郵便で発送するほうがいいか?他の発送方法のほうがいいか?例を挙げてみてみてみましょう。
- CD1枚
- 本1冊
- ぬいぐるみ
- その他の90㎝以内で軽い物
CD1枚
小さくて軽い物の場合、規格内の大きさで100g以下の物でしたら定形外郵便が140円で一番安くなります。
その他の発送方法は、クリックポスト198円、スマートレター180円、ゆうメール180円になります。
ヤフオクでしたら、「ゆうパケット(おてがる版)」落札者負担210円・出品者負担175円と「ネコポス」落札者負担225円・出品者負担195円があります。
メルカリでしたらゆうゆうメルカリ便のゆうパケット175円、らくらくメルカリ便のネコポス195円があります。(メルカリは出品者負担のみです)
ただし100g以下の物はかなり小さい物に限定されます。CD1枚とケースが付いてぎりぎり100gくらいになります。
もし2枚組のCDだった場合は100gを超えることになります。
100gを超えて150g以下の場合は、定形外郵便は205円になります。100gを超えた場合は金額的な事を考えると定形外で発送するメリットはあまりありません。
※CDの発送と梱包について詳しくはこちらを参照してください。
↓
本1冊
重さが300gを超えた本だったらどうなるでしょうか?
定形外郵便は380円です。
レターパックプラス520円、レターパックライト370円、クリックポスト198円、スマートレター180円、ゆうメール300円
ヤフオクでしたら、「ゆうパケット(おてがる版)」落札者負担210円・出品者負担175円と「ネコポス」落札者負担225円・出品者負担195円
メルカリでしたらゆうゆうメルカリ便のゆうパケット175円、らくらくメルカリ便のネコポス195円(メルカリは出品者負担のみです)
金額だけで言えば定形外郵便を利用するメリットはないですね。
※本の発送と梱包について詳しくはこちらを参照してください。
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ぬいぐるみ
大きさ90㎝以下、重さ1キロ以下のぬいぐるみだとどうなるでしょうか?
この場合は、レターパックプラス、レターパックライト、ゆうパケット(おてがる版)、ネコポス、クリックポスト、スマートレター、ゆうメールは大きさがオーバーするので利用できません。
定形外郵便700円、ゆうパック最安値1260円~ ヤマト宅急便1361円~
ヤフオクだったらゆうパック(おてがる版)990円~ ヤフネコパック(宅急便)1111円~
メルカリだったら80サイズでネコポス800円(出品者負担)、ゆうゆうメルカリ便800円(出品者負担)
購入者負担の場合は定形外郵便が最安値になりました。ゆうパックやヤマトは地域が遠いほど値段が高くなります。遠い地域に発送する場合は、全国一律700円の定形外郵便との差はさらに開きます。
ただしヤフオクの場合はゆうパック(おてがる版)とヤフネコパック(宅急便)は出品者負担にすると料金が変わってきます。出品者負担にすればどちらも全国一律800円になります。
その差額は100円にまで縮まります。定形外がそれでも最安値ですが、定形外郵便が補償なしと追跡なしに対してゆうパック(おてがる版)とヤフネコパック(宅急便)は追跡があって補償までついています。
メルカリの場合も同じです。
これを考えると定形外郵便で発送するメリットはだいぶ少なくなりますね。
※ぬいぐるみの発送について詳しくはこちらを参照してください。
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その他の90㎝以内で軽い物
大きさが90㎝以下で重さが50g以下だと定形外郵便は200円になります。他の発送方法は重さが50gでも価格は同じなので、この場合は定形外は料金だけだとだいぶお得感が出てきます。
ただし大きさが規格外の大きさで90㎝以下、重さが50g以下の物は考えてもなかなかないですね。でももしこういうものがあったら定形外郵便を利用すると良いかもしれません。
定形外郵便の発送で向いていないものは?
定形外郵便は重さで送料が変わるので、重たいものを定形外郵便で送るのは向いていません。
たとえば家電製品とかはあまり向いていません。送る場所が近いと補償のあるゆうパックより送料が高くなる逆転現象が起きます。
それに定形外郵便はそもそも郵便事故の補償もないので、精密機械を送るのには適していません。
まとめ
定形外郵便で送るのに適している物は、規格内の大きさで重さが100g以下の物になります。
もしくは大きさが規格外で大きさが90㎝以下で、重さが軽い物は料金的なメリットがあります。
ただし商品価格が高いものは、追跡や補償がないので定形外郵便では送らないほうが無難です。
小さいものでも落札価格が高いものは、ゆうパックや宅急便もしくはヤフオクだったらゆうパックおてがる便かヤフネコパック(宅急便)を利用したほうがいいでしょう。
メルカリだったらゆうゆうメルカリ便やらくらくメルカリ便を利用すると良いでしょう。
具体的には大きさが規格内に入らない、1000円くらいで落札されるぬいぐるみなど、定形外郵便で発送するのに向いています。
1000円以下のCD1枚なども定形外郵便で発送してもいいでしょう。
ただし郵便事故になるのが嫌な場合は、補償のある発送方法のみを選択できるようにしましょう。
落札価格が3000円くらいの値段の物で規格内に入る大きさなら、補償のあるネコポスを利用したほうがいいでしょう。
昔に比べて小さいものだとネコポス、大きなものだとゆうパックおてがる便やヤフネコの出品者負担などがあるので、定形外郵便を利用するメリットは少なくなりました。
ただ切手を使いたい場合など、定形外郵便も場合によってはまだ全く利用価値がないとは言えません。
いろいろな発送方法がありますが、うまく使い分けたいですね。