私はヤフオクをスタート当初から利用しています。ヤフオクやメルカリで販売している人って増えてきましたが、不用品の販売以外に仕入れたものを売っている人や今後やってみたいと思っている人に重要なのが利益率です。
利益率を意識しないと「一生懸命働いている割に儲からない」なんてことになります。
利益率って聞いたことあるけどいまいち計算方法がわからない。なんて人もよく見かけますね。たまに「利益率200%(^O^)/」なんていう人もいますが、利益率はそもそも100%を超えることってありません。
今回は利益率の正しい計算方法についてお伝えします。
目次
利益率とは?
利益とは?
利益率の前に利益について解説いたします。
利益には下記の4つがあります。
- 売上総利益(粗利益)
- 営業利益(利益)
- 営業外収益
- 経常利益
ここで企業の利益ではなくヤフオクやメルカリで販売したときの利益の話をしているので、粗利益と営業利益(利益)について解説します。
売上総利益(粗利益)
売上から仕入金額を引いた金額のことをいいます。
例えば500円で仕入れて、1000円で売れた。この場合は粗利益は500円になります。
営業利益(利益)
売上から仕入金額と経費(手数料+送料)を引いた金額のことを言います。
例えば500円で仕入れて、1000円で売れた、手数料100円+送料200円だった場合は利益は200円になります。
当然、粗利益よりも手数料を引いた利益が重要になってきます。利益は粗利益で考えるより手数料や送料も計算に入れた営業利益で考えるようにしましょう。
利益率とは?
利益率とは何なのかと言うと、売り上げに対する利益の比率です。
安い仕入れ値で高く売れれば利益率が高くなります。
逆に高値で仕入れて売り上げが低いと利益率は低くなります。
利益率の計算方法
利益率は利益÷売上金額×100になります。
具体例
例えば500円で仕入れて、1000円で売れた、手数料100円+送料200円だった場合は利益は200円、利益率は20%になります。
計算式
200円(利益)÷1000円(売上金額)×100=20%
利益率の計算
エクセルで利益率の計算式を作りました。
下記からダウンロードできます。
利益率計算(エクセル)
仕入金額と販売価格を入力することで利益率の計算ができます。
送料を相手負担にするときは、送料は入力しないようにしましょう。
利益率が低いとどうなるの?
仕入れたものを販売するときに利益率を考えることはとても大切です。
下記の物を販売した場合を見てみましょう(手数料10%)
Aの商品 8,500円で仕入れて10,000円で販売した、利益額500円、利益率は5%
Bの商品 400円で仕入れて1,000円で販売した。利益額500円、利益率50%
利益額は同じでも利益率が全然違いますね。Aの商品だと5,000円の利益を出すための仕入れ資金は、85,000円必要になります。
Bの商品だと5,000円の利益を出すには4,000円の資金で済みます。
それに思った価格で売れるとは限りません。
値下げしないと売れない状況に陥ることはよくあります。
そうなった時に利益率が低いとすぐに赤字になります。
利益率が高ければ多少値下げしても赤字になるようなことは防ぐことができます。
仕入れたものを売る時は利益率を考えるようにしましょう。利益率が低いと多額の資金が必要だったり赤字になるリスクが高くなります。
利益率の基準を持っておこう
普段なんとなく仕入れると手間がかかる割に儲からなかったり、資金が足りなくなったりします。
そんなことのないように利益率の基準を決めておきましょう。
例えば利益率20%までなら仕入れる。あるいは利益率30%までなら仕入れる。
こうしておけば仕入れるときに迷い無く仕入れができます。
ただし外出先で利益率の計算をするのはちょっと面倒だったりします。
そんな時は仕入れた金額に対して、どれくらいの利益が出るかで考えてみましょう。
最初に利益率の基準を決めても、あまり仕入れる物がなかった場合は利益率の基準を下げましょう。
あるいは手間ばかりかかって儲けがあまりないようなら、利益率の基準を上げるようにしましょう。
利益率以外に大事な物は?
何か仕入れたものを売る時に利益率は大切です。
ただし利益率だけにこだわってもうまくいきません。
利益率以外には下記の3つを考えましょう。
- 利益額
- 売れるまでの期間
- 手間
利益額・・・利益額も大事です。例えば100円で仕入れたものを400円で売った。利益率は65%です。でも利益が400円だと4万円稼ぐためには100個売らないといけません。
100個売るって大変ですよね。
もしこれが1,000円で仕入れたものを4,000円で売った。利益率は同じ65%ですが、利益額は2,600円です。4万稼ぐためには16個売るだけで済みます。
利益額が高ければ楽に儲けることができます。
売れるまでの期間・・・売れるまでの期間も大事です。例えば売れるまでに半年かかる物と出品してすぐに売れるものでは、使うお金が違ってきます。
すぐに売れる物だったら売れたお金で仕入れができます。
もし売れるまでに半年かかる物では、資金がなかなか回収できなくて仕入れる資金が多く必要になります。実際に企業とかで資金繰りがうまくと、黒字なのに倒産することもあります。
売る手間・・・例えば手作りの物だったりすると、材料費だけで仕入れ資金が安くなり、利益率は高くなります。
ただしその手間も考えましょう。例えば作るのに8時間かかって、利益が少ないといつまでたっても儲かりません。
利益率の基準を30%にしていてもすぐ売れる物の場合は、利益率20%でも仕入れる。
逆に売れるまでに時間がかかる物は利益率40%でないと仕入れない。
利益率が良くても利益額の低い物は手間がかかる割に儲からないから仕入れない。
売る手間のかかる物も同様です。
ある程度の基準を持っておきましょう。
まとめ
- 粗利益は販売価格-仕入金額
- 利益は販売価格-(仕入金額+手数料)
- 利益率の計算方法は、利益額÷販売価格×100
- 仕入れるときは利益率を意識する
何か仕入れるときは利益率の基準を持っておきましょう。利益率以外の利益額、売れるまでの期間、売る手間も考えておきましょう。
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